血液検査では、白血球、赤血球、血小板の数、ヘモグロビン濃度などの血球算定や、血液が正常に固まるかを調べる凝固検査などを行っています。また血液塗抹標本を作製し顕微鏡で細胞の形態や異常細胞の観察をしています。
毎週火曜日に血液病棟カンファレンスに参加し、毎月行われる血液形態セミナーへの参加、隔月では呉地区の血液検査部が集まり症例検討などの勉強会を行い、日々知識と技術の向上に努めています。
バイエル三共:ADVIA120、三菱化学ヤトロン:ACL TOP、LPIA-NV7、アボットジャパン:CELL-DYN SMS、エム・シー・メディカル:WBAアナライザー
| ■検査項目 |
基準値 |
臨床的意義 |
| ●血球算定 |
| 白血球数 |
3800〜8500/μl |
白血病などの血液疾患や、感染症など炎症性疾患の診断・経過観察に用いられるスクリーニング検査。 |
| 赤血球数 |
男性: 440〜550×104/μl 女性: 360〜500×104/μl |
貧血、多血症の診断に用いられるスクリーニング検査。ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値、MCV、MCH、MCHCなどとあわせて貧血や赤血球増加症の診断、鑑別、病態の把握をする。
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| ヘモグロビン濃度(血色素量) |
男性:13〜18g/dl 女性:11〜16g/dl |
血液中の血色素であるヘモグロビン量を測定する。貧血等の血液疾患のスクリーニング検査。 |
| ヘマトクリット値 |
男性:37〜52% 女性:32〜48% |
血液中に占める赤血球の全容積をパーセントで表した値。
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| 血小板数 |
16〜41×104/μl |
血栓を作り出血を止める働きをする。自己抗体やDICなどによる消費、骨髄疾患や肝硬変で減少。
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MCV: 平均赤血球容積 |
80〜100fl |
平均赤血球容積。赤血球の平均容積。 |
| MCH:平均赤血球ヘモグロビン量 |
26〜35pg |
平均赤血球ヘモグロビン量。1個の赤血球に含まれるヘモグロビン量。 |
| MCHC:平均赤血球ヘモグロビン濃度 |
31〜36% |
平均赤血球ヘモグロビン濃度。一定容積の赤血球に中にあるヘモグロビン濃度。 |
| 網状赤血球 |
9〜22‰ |
幼若な赤血球で、骨髄の赤血球産生亢進に伴って増加し、造血能をみる検査として有用である。 |
| ●血液像 |
白血球像 赤血球像 |
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標本を作製し顕微鏡で細胞の形態異常や異常細胞がないか観察を行う。
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| 白血球分類 |
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好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球の割合(%)。
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| 骨髄像 |
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骨髄穿刺にて骨髄液を採り、細胞数の算定や標本作製を行う。形態学的所見から血液疾患の診断、白血病の治療効果、病期判定などに必須の検査。
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| ●赤血球沈降速度 |
男性:10mm以下 女性:15mm以下 (1時間値で) |
急性炎症などの病変を見つけるスクリーニング検査として行われる。促進:炎症、組織破壊、血漿蛋白の異常遅延:真性多血症、播種性血管内凝固症候群(DIC)
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| ●凝固検査 |
| 出血時間 |
1.5〜4.5分 |
皮膚に一定の切創を作り血が止まるまでの時間。延長がある時には血小板数、血小板機能、毛細血管の異常、薬剤の影響等が疑われる。 |
| 凝固時間 |
8〜12分 |
採血してから血液が自然に固まるまでの時間。 |
| PT(INR):プロトロンビン時間 |
1.0±1.5 |
外因系の凝固活性を総合的に判定するスクリーニング検査。ワーファリンのコントロールに用いる。肝不全、凝固因子欠乏症で遅延する。 |
| APTT:活性化部分トロンボプラスチン時間 |
25〜35秒 |
内因系の凝固活性の指標。PTとともに出血性素因の疑われる患者でスクリーニングに用いられる。血友病で延長する。 |
| フィブリノーゲン |
200〜400g/dl |
血栓を形成するフィブリンの前駆体。炎症で増加し、高度な肝機能障害、DIC等では減少する。 |
| HPT:ヘパプラスチン時間 |
70〜130% |
凝固第U、Z、]因子の活性を総合的に定量する。凝固異常や肝障害の指標となる。 |
| FDP(血中):フィブリン分解産物 |
10μg/ml以下 |
線溶亢進状態の把握に用いられる検査。特にDIC、血栓溶解療法のモニタリングに有用である。 |
| FDP(尿中):フィブリン分解産物 |
0.1μg/ml以下 |
腎の局所における凝固線溶状態を反映する指標。腎炎、腎移植、尿路系腫瘍で高値となる。 |
| Dダイマー |
1.0μg/ml以下 |
FDPとの併用で、1次・2次線溶亢進の鑑別に用いる検査。線維素溶解療法時のモニターとしても有用である。 |
| 可溶性フィブリン |
6.1μg/ml以下 |
フィブリンが重合する前の物質で、フィブリンとFDPの可溶性複合体。DIC、各種血栓症を迅速に発見する。 |
| AT-III |
80〜120% |
凝固亢進状態を把握する有用な検査。DICで著しく減少。肝疾患、DIC、腎疾患、悪性腫瘍、敗血症、先天性AT-III欠損症等で低値を示す。 |
| プラスミノーゲン |
80〜120% |
線維素を溶解するプラスミンの前駆体。肝臓で合成され、重症の肝疾患、DIC等で低値を示す。 |
| ]III因子 |
70%以下 |
凝固系機序の最終段階で働く因子。フィブリン安定化因子とも呼ばれ、出血性素因のスクリーニング検査として用いられる。 |
| ●血小板凝集能 |
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血小板は出血時にコラーゲンと粘着・凝集することにより血小板血栓を形成して止血を行う。その血小板の機能を調べる検査のひとつである。 |