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診療科紹介

検査部


■ 免疫血清検査(輸血科を含む)

抗原・抗体反応(免疫反応)の特異性を利用して、微量な蛋白を測定します。主には、腫瘍マーカー、甲状腺関連、感染症関連(HBV、HCV、TP、ATL、HIV)、輸血関連(血液型判定、交差適合試験、T&S)の検査です。


主な分析機

アボットジャパン:i2000、富士レビオ:ルミパルスf、TOSHO:AIA-1800


主な検査項目、当院での基準値、臨床的意義です。

■検査項目 基準値 臨床的意義
●腫瘍マーカー
AFP(アルファフェトプロテイン) 20ng/ml
以下
肝癌の補助診断・経過観察。胎児の肝臓と卵黄嚢で産生される糖蛋白で、出生後急速に低下するが、肝癌細胞ではこの蛋白の産生が活発になる。
CEA(癌胎児性抗原) 2.5ng/ml
以下
大腸癌など消化器癌の経過観察。(早期の診断には適さないが、補助診断として有用である。)
主として消化器癌(大腸癌、膵癌、胃癌、直腸癌)によってつくられる糖蛋白であるが、消化器以外の種々の癌(肺癌、甲状腺癌)でも高値になる。
CA(糖鎖抗原)19-9 37U/ml
以下
膵癌、胆道癌など、消化器癌の補助診断。
CA125 35U/ml
以下
卵巣癌の補助診断、進展度、治療効果の判定、経過観察などに有用。
卵巣癌・子宮癌などの女性生殖器腫瘍で高値になる。
PA(前立腺特異抗原) 3.0ng/ml
以下
前立腺癌の補助診断
前立腺癌、前立腺肥大症・前立腺炎・前立腺結石で高値になる。
PIVKAU 40mAU/ml
以下
肝細胞癌の補助診断、経過観察。
●甲状腺ホルモン
FT3(遊離トリヨードサイロニン) 2.5〜4.4pg/ml 甲状腺機能の診断
・高値となる場合:バセドウ病、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎
・低値となる場合:甲状腺機能低下症、低T3症候群。
FT4(遊離サイロキシン) 0.7〜1.8pg/dl 甲状腺機能の診断
・高値となる場合:バセドウ病、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、プランマー病、妊娠などTBG(T4結合グロブリン)の増加。
・低値となる場合:原発性甲状腺機能低下症、下垂体性甲状腺機能低下症、視床下部性甲状腺機能低下症、ネローゼ症候群などTBGの減少。
TSH(甲状腺刺激ホルモン) 0.3〜3.5
μU/ml
TSHは甲状腺ホルモンの合成・分泌、甲状腺組織の増殖を促進する。視床下部-下垂体-甲状腺系の異常の診断。
・高値となる場合:原発性甲状腺機能低下症、TSH産生腫瘍。
・低値となる場合:バセドウ病、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、下垂体機能不全。
●感染症関連
HBs抗原 陰性 B型肝炎の原因となるHBV(B型肝炎ウイルス)のs(surface:表面)抗原。B型急性肝炎の発症直前に陽性になり、肝炎の治癒によって陰性化する。HBVキャリアーではHBs抗原陽性が維持する。
HBs抗体   HBs抗原に対する抗体である。HBs抗体は、HBs抗原が陰性化したあと、5〜6ヵ月して出現し、生涯持続する。HBs抗体はHBVの感染防御抗体であり、HBワクチンはHBs抗体を産生させる。
HBc抗体 陰性 HBc抗原(core:芯)に対する抗体である。IgMHBc抗体は急性肝炎の発症後早期に陽性となり、数ヶ月間陽性が持続する。その後IgGHBc抗体が出現し生涯持続する。
HCV抗体 陰性 C型肝炎の原因となるHCV(C型肝炎ウイルス)に対する抗体である。HCV感染のスクリーニング検査として用いられる。急性肝炎発症後、数週間〜6ヶ月して出現する。
TP抗体 陰性 梅毒トリポネーマに対する抗体を調べるもので、この抗体は感染後6週間以上たって検出され、その後長期(多くは生涯)にわたって陽性が持続される。
梅毒血清反応(STS) 陰性 梅毒トリポネーマに感染すると、3〜6週間後に脂質抗原であるカルジオリピンに対する抗体が出現してくる。カルジオリピンに対する抗体は梅毒だけに特異的ではなく、結核・膠原病・慢性肝炎などでも陽性となる。
HTLVT抗体 陰性 成人T細胞性白血病(ATL)の原因ウイルスであるHTLVTに対する抗体であり、スクリーニング検査として測定します。陽性例はWB法で確認が必要です。
HIV抗体 陰性 後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因ウイルスであるHIVに対する抗体であり、スクリーニング検査として測定します。確認試験はWB法かHIVRNAの検出が必要です。




[ 更新:2006年12月28日 ]


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