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診療科紹介

心臓血管外科

最近5年間での心臓血管外科での主な手術の症例数
(2003~2007年)

  虚血性
心疾患
弁膜症 胸部大
動脈
その他の
心臓手術
腹部大動
脈瘤
待機手術 81例(0) 66例(3) 29例(6) 6例(0) 68例(0)
緊急手術 15例(3) 1 例(0) 21 例(4) 3 例(0) 11 例(2)

注:待機手術とは予定を組んで行う手術のことです。
<注:( )内は術後死亡例>


各手術の説明

1. 虚血性心疾患

狭心症や心筋梗塞の患者様に対して、心臓の血流を良くするためにカテーテルの治療などが行われていますが、 種々の理由で手術のほうが望ましいと判断された場合には、冠動脈バイパス術の対象となります。胸の中の動脈・ 腕の動脈・下肢の静脈などを使用してバイパス手術を行います。 当科では以下のことに努力しています。


・人工心肺を使用しないで手術を行う(9割以上)

冠動脈バイパス術は心臓の表面にある直径1〜2mmの細い血管をつなぐ手術であり、かつては人工心肺を使用しながら 心臓を停止させて手術を行っていました。最近では人工心肺を使用しないで心臓が拍動したまま血管をつなぐ手術が行わ れるようになってきています。手術の合併症である術中の脳梗塞を起こす可能性が低いなど患者様の 肉体的負担が少ない手術であり、術後の回復が早いことが特徴ですが、技術的にはより難しいといわれています。当科で はほとんどのバイパス手術を人工心肺を使用しないで行っており、バイパスの開存率も人工心肺を使用した場合と変わり ません。

・動脈のみを使用してバイパス

一般的に、バイパスに使用する血管は静脈より動脈のほうが将来閉塞する可能性が少ないと考えられており、 、できるだけ動脈を使用したバイパス術を行うように心がけています。

・他の手術を同時に行う

他の病気で手術が必要な場合、心臓にも病気があると麻酔・手術の危険性が高くなり、心臓の治療が先に必要になります。 冠動脈バイパス術を同時に行うことによって、2回に分けて手術を行うより患者様の肉体的・精神的負担を 軽くすることができると考え、積極的に同時手術を行っています。

これらの手術は大部分が輸血を必要としません。


2.弁膜症手術

心臓の中にある弁が狭くなって血液の流れが悪くなったり(狭窄症)、弁の閉じ方が悪くなって逆流を起こしたり(閉鎖不全症) すると、心臓に負担がかかり心不全を起こす原因になります。心不全が起こりにくくするように、ある程度薬でコントロールはでき ますが、狭くなったり逆流を起こしていること自体は薬では直らず、程度がひどければ手術が必要です。 心臓の出口にある大動脈弁は自分の弁を残すように手術を行うのは難しく、人工弁に換える弁置換術が一般的です。人工弁のうち、機械弁 の耐久性は良好で、最近の弁は機能も良くなっていますが、ワーファリンという血液を固まりにくくする薬が術後一生涯必要です。一方、 牛などから作られた生体弁は、かつては耐久性が疑問視されていましたが、高齢の方はほとんどの方が15年くらいは大丈夫なことが明らか になり、70歳以上の方には使用しています。生体弁を使用することによりワーファリンの内服は術後短期間(通常3ヶ月)で不要になります。 左心室の入り口にある僧帽弁については、逆流だけの場合は自分の弁を残し修理する弁形成術を行っています。 弁置換術に比べ、術後ワーファリンが不要・心機能が低下しないなどの利点があります。弁形成術は術者の経験も重要で すが、当院の術者の場合、多数例の経験があります。


3.胸部・胸腹部大動脈瘤

大動脈瘤は血管の一部がこぶ状に膨れて、放置すると破裂し死に至ることも多い病気です。ある程度以上の大きさになると手術を行って 人工血管に置き換えますが、胸部大動脈瘤の場合、複雑な体外循環を必要とするなど体に対する負担も比較的大きく、通常の心臓手術に比 べて危険性も高くなります。

・急性A型大動脈解離に対する緊急手術

大動脈解離は、大動脈の内面の壁が急にはがれることによってさまざまな障害を起こす非常に重篤な緊急性の高い 病気です。


胸部大動脈手術は多量の輸血を必要とすることも多いのですが、術前の状態が許せば、患者様の血液を採血しておき、手術のとき に使用する自己血輸血を可及的に行うようにしています。頚動脈などが枝分かれしている弓部という部分を 人工血管に変える弓部全 置換術においても、他人の血液を輸血しない無輸血手術に成功しています。


4.腹部大動脈瘤

腹部大動脈瘤も破裂すると命にかかわることの多い病気ですが、破裂前の落ち着いた状態であれば手術成績は安定しています。 当院で破裂する前の待機手術で術後死亡例はありません。ただ破裂する前は自覚症状がないことがほとんどで、 もしおへそのまわりあたりのドクドク脈打つしこりのようなものを触れるのであれば早めに受診するようにしてください。 腹部大動脈瘤手術はほとんどが他人の血液を輸血することなく手術が行われています。


5.その他の手術

閉塞性動脈硬化症や下肢静脈瘤に対して治療を行っています。閉塞性動脈硬化症は、下肢に行く動脈がつまったり狭くなったために、 歩行するとふくらはぎなどが痛くなるなどの症状が出ます。少し休むとまた歩けるようになりますが、同じような距離を歩くとまた痛く なるというのが特徴的です。つまった部分や狭くなった部分を人工血管でバイパスしたり、部位によっては体の負担が少ないカテーテル 治療を行います。下肢静脈瘤は、入院の必要のない外来手術を主に行っています。


スタッフ紹介

部長 七条
(しちじょう)

(たけし)
昭和55年
岡大卒
日本外科学会認定医・指導医
日本胸部外科学会認定医・指導医
心臓血管外科専門医
医員 山本
(やまもと)

(しゅう)
平成2年
岡大卒
日本外科学会認定医
日本胸部外科学会認定医
心臓血管外科専門医

■ 担当医師

七条 健(部長)
外来診察日 (月、水、金)
山本 修(医員)


[ 外来診察担当表 ]

循環器内科/心臓血管外科
診察室 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 専門外来
(午後)
1診 友弘 友弘 梶原 梶原 友弘




火・木
(手術日)

山本
(血管外来)
2診 土肥 松尾 松尾 松尾 土肥
3診 七条
(紹介のみ)
  七条   七条
(紹介のみ)

[ 更新:2008年02月21日 ]

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